近年大きな地震の被害が相継いでいるが、僕も子供の頃大震災を経験している。僕と姉と、僕の友達と、その友達の姉の4人で自宅の庭にいる時にそれは起こった。雷嫌いの僕はその瞬間、雷と勘違いしたほどの大きな地鳴りと住居や蔵の揺れで発する轟音で足がすくんで動けなかった。足元で飛んでくる屋根瓦がはじけ、逃げる先の小学校を目の前にしながら橋が土煙をあげて崩れ落ちた。大きな川に掛かる100mほどの橋も同時に崩れ落ち、両親は夜になってようやく帰ってきた。川下の「つり橋」だけが残っていたからだ。最近では数少ないが「つり橋」は災害時に強い。強いと言えば、もう一つある。直下型の地震で全壊した家屋の中で、唯一原型を保って残されていたのが屋根部分のトラスであった。復旧した電車の窓から、一面に広がる更地に三角屋根だけが無数に点在する奇妙な光景を今も鮮明に覚えている。現代と違い、住宅構造も切妻屋根の木造住宅や、免震構造など全く考えられていなかったコンクリートの建築物ばかりで被害も甚大だった。近年では、家屋内の家具と天井の隙間を埋める金物の開発や既存のビルに耐震施工したり、また軽量鉄骨構造の耐震住宅など地震に対する各メーカーやゼネコンなどの研究も実践されつつあるが、被害予測も起こってみないと判らない部分が未だ多々ある。地震が誘発する土砂崩れや津波・水害・火災などはもとより、冬の北海道などでは想像するだけでもさらに被害は拡大する。災害に対する備えのアイディアなどを「震災経験者」の僕たちが考えて、少しでも社会貢献したいと思う。
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