北海道で戸建てに住めば、除雪作業は付き物だ。一方、分譲マンションに住めば管理組合で通路や駐車場除雪もやってくれる。賃貸マンションにしても管理人が居れば住民は除雪作業から開放される。マンションの販売実績の中で、地方都市の戸建てを売却して、札幌都心のマンションに移り住む人も目立って多いと聞く。除雪労働からの解放と利便施設が至近の理由からだ。僕は戸建てで除雪は「冬のスポーツ」と割り切ってはいるが、すべて人力で雪と格闘かと言えばそうではなく「スノースロアー」と言う小型ロータリーで雪を飛ばして一箇所に山積みし、週一で造園業者さんの大型ロータリー車とダンプカーで排雪して貰っている。この小型ロータリーも僕が広告でお世話になったメーカーさんから20年前に購入したもので毎年のオイル交換だけで今も健在だ。札幌でも恐ろしい程の豪雪の年があった。毎日毎日3度も4度も除雪をして身体が持たないくらいに疲労した。人力ではとうてい積めないほど雪山や雪の壁が高くなり、お手上げだった。翌年「スノースロアー」と「移動式融雪機」を買った。しかし融雪機は恐ろしく灯油を消費する事がわかり後に手放した。あの豪雪の年を境に「冬対策商品」は売れた。融雪装置にも色々な方式があり、僕は電力会社と建設会社のジョイントで出来た深夜電力利用の埋設型融雪槽のPR用のV-CMを制作担当した。もう一つの方式は強力な灯油燃焼バーナーで融雪する埋設型だが、灯油の消費量は相当だった。また、一般の切妻屋根の軒先に電熱ヒーターを使用した融雪装置も増改築業者の手で盛んに施工された。ロードヒーティング工事も盛んで不凍液を暖めて循環させる方式も結局灯油ボイラーを増設しなければならなかった。電気は安全でクリーンなエネルギーとしてオール電化住宅には、IHの調理台、電気温水器、床暖房が。都市ガスの暖房や給湯システムも大型施設に採用された。電気代も燃料費も気にしない良き時代の商品はランニングコストがかかる物ばかりだった。近年、電気代も灯油代も値上げで、消費者はエコロジーな商品を好んで選択している。少し前までは道内では、どの企業でも「石炭手当」または「燃料手当て」なる冬季手当てが独身にも世帯持ち社員にも支給されていて、出費の多い冬の生活を後押ししてくれたものだ。石炭は、今やどこの家庭でも使っていないと思われるが「灯油」とか「電気代」や「ガス代」の手当て「冬季エネルギー手当」に相当する冬季手当ては消滅してしまったのだろうか。
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