北海道文化塾(6)裏話(常田富士夫さん)

僕が当時も勤務していた広告代理店のプロデュースで始まった「日本むかし話」のTVアニメを子供たちと見ていた事から、お爺さん役の声優だった常田(ときた)富士夫さんの人選を思いついた。直接電話を差し上げると、奥様が出られた。彼は夫婦でタッグを組んでいた。奥様はマネジャー兼音響の担当だった。講演の前日、市民会館大ホールの下見をしたいとの事で僕も立ち会った。常田富士夫さんが「君、壇上に上がって椅子に座ってもらえないか?」と。それから会場照明係りに細かなライティングの指示が始まった。僕に暖かいライトの光が当てられた。さすがに舞台の人だけあって真剣だ。奥様は、ホール上階のミキサー室の窓から彼の指示を忠実に聞いてBGMやマイクテストを繰り返した。当日一脚の椅子しか置いていない広いステージに彼が現れると、満場の拍手が鳴り響いた。あのTVアニメでおなじみの「日本むかし話」のゆったりした口調で始まった。会場はあたたかい雰囲気に包まれた。

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