インターネット文化塾(9)「婚活」。

札幌市を例にあげれば、国勢調査の初婚平均年齢は男女とも30歳前後と、ここ20年で3歳ほど高くなっているらしい。「婚活」は今や当たり前。婚期に「待つ」時代から積極的に自ら「探す」時代へと変化した。また「探す」のではなく「探してもらう」冠婚ビジネスも盛んで、登録会員同士での交流や紹介などで結婚相手を決める。一方、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)、つまりインターネットで知り合った同士がお付き合いに発展し結婚する人たちも増えている。昔の「文通」の現代版だ。僕の周囲にも(40歳代)ネットで知り合い「ゴールイン」した人たちが大勢いる。このほうが自分の周囲や会員制に比べ、広い範囲の人と知り合える可能性もあるのだろう。「ゴール」の結果は、あくまで自己責任であり、危険性もはらんではいるがインターネットでの交流は積極的な「婚活」かも知れない。「集団お見合い」的な宗教など団体のイベントも過去にあったが、今ではマス媒体やイベント会社が「婚活パーティ」を開催したり、同じ趣味に絞り込んだ「スポーツ観戦婚活」など大規模な合コンを企画する会社もある。参加呼びかけ、申し込み方法、予約もインターネットの専用サイトだ。今やほとんどの人がPCやタブレット、スマホなどの通信機器を持っているから、対面や手紙、電話などのわずらわしさもなく、瞬時に参加意思を伝達できる。中には、友達の輪を広げたいと必ずしも結婚を目的としない人たちもいるが、少子高齢化の社会構造を変えるべき冠婚ビジネスや婚活の世界もインターネットが社会貢献する新しい時代に入っているのかも知れない。

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