『気持ちの良い借金?』と『ブランド力』。

人生に着いて回る「ローン」は、大型耐久消費財などの購入時には欠かせない。クルマや住宅を現金で購入できれば良いが、薄給のサラリーマンの頼りはローンだ。僕も借家住まいから公庫金利が使えない築10年超え中古戸建てを購入した時「銀行ローン」を利用させて貰ったのは良かったが、変動金利で利率の急上昇に年々家計は苦しかった。時代は「バブル」が始まっていたからだ。東京のサラリーマン達はマンションを買い、転売して利ざや稼ぎをしていた。僕も「バブル」の恩恵にあやかろうと住宅を補修し売却することにした。なんと不動産会社の人は「お好きな金額で買いますから」と。中古住宅の残りのローン完済+新築分譲住宅購入には足りないが、想像以上の金額で売れた。せっかく補修した上物(平屋)価値はほとんどなかったが、80数坪の土地に高値がついたからだ。早速ローン残債を完済しクルマの買い替え費用も捻出し、新しい住宅購入の頭金を入れ、ローンを組んだ結果、また、今までと同じローン返済が始まった。あれほど苦しい思いのローン返済も、新しい住宅のためのローンは、意外にも納得してしまった。「気持ちのいい借金」だったからだ。クルマの購入時のローンも同じで、欲しかった輸入車など、気に入ったクルマのローン返済には「苦しさ」より毎日の「楽しさ」の価値を感じてしまう。心の財産は意識の高揚につながり『借金生活を豊かに』感じさせるものだ。住宅に限らず、ブランド力を高めた商品を販売する事によって消費者の購買心が芽生え消費拡大に貢献する。『心を満足させる商品力のあるモノ』を消費者は求めているのではないだろうか。ものの価値を超えた『心の財産』を。

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