台風の日は、ネット上でコロッケに関する書き込みが増えると言われています。その回数は年々増え続け、ついに警視庁のツイッターにも書き込まれたことが話題になっています。
https://twitter.com/MPD_yokushi/status/598038451460644865
これの元になったのは、2001年の、2ちゃんねるのある書き込み。台風の11号の状況を話し合うスレッドの中に
念のため、コロッケを16個買ってきました。
もう3個食べてしまいました。
と書かれたことが始まりだそうです
http://mimizun.com/log/2ch/news/998366541/
台風コロッケはまだ流行にはなってませんが、台風シーズンになるたびに引用され、追随する書き込みが増えています。もともとのスレッドもコピーされて保存され、消えることはありません。メディアが取り上げたかどうかはわかりませんが、ネット上では「いまさらそんな当たり前のこと」という反応さえあります。いつブームになり、新しい風習のようになっても不思議ではない、面白い状況です。
流行というのはメディアが作るものではなく、消費者の中で生まれ、口コミで火が着いたものを、メディアが取り上げることでブームになり大きな市場が生まれます。とりわけネットではどんな小さな火でも一旦ついたらいつまでも消えることがなく、拡散し始めたら一気に広がります。ネット以前の社会ではその着火点が見えにくかったので、あたかもメディアが火付け役になったようにみなされ、またそれを「仕掛ける」と称した動きもありました。うまくいったものもありましたが、多くは模倣だったために失敗しました。いつ、どんなところからブームがわからない時代だけに、個人レベルでも情報発信や情報伝達を続けることが、ビジネスにも欠かせないものになったと言えます。