さっぽろまつり。

夕べ遅く自宅に帰ると、リビングのテーブル上に置かれた水の入った容器に、小さな金魚が二匹泳いでいた。子供達が中島公園の金魚すくいですくってきたらしい。数十年前に幼い息子を連れて同じように中島公園の金魚すくいで数匹すくって持ち帰り育てたが、玄関に置いた水槽が、冬の初めの余りの寒さに凍ってしまい、金魚が動かなくなってしまった。庭の片隅にショベルで穴を掘り、水と一緒に金魚を葬った。表面は見る見るうちに厚く凍り、赤い金魚の姿がぼんやり見える程度だったので特に土もかけずに一冬が過ぎた。春の庭に雪が無くなり、金魚の墓の凍りも緩んで来たので表面をショベルで突っついてみた。すると、何と死んだはずの金魚が二匹とも動いたのだった。驚いて元の水槽を出して水を張り空気を送るポンプなども取り付けてまた飼いだした。冷凍保存で心臓が再起動するなど思いもよらぬハプニングだ。その金魚は相当大きく育って元気良く泳いでいたが、運悪く我が家の飼い猫のイタズラで亡くなってしまった。今度は諦めて土をかけてあげた。

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