財政危機のギリシャの話ではなく我が北海道の話だ。鉄道事業で慢性的赤字のJR北海道は政府から安全・修繕投資に1200億円の追加財政支援を受けることが決まった。そこで乗降客の少ない無人駅を廃止して、さらに一日平均数百人の乗降客しか居ない有人駅は無人化する事を決定したらしい。むしろ目的の安全・修繕から脱線して経営改善策でしかないような気がしないでもない。つい先日も安全性と正確性を売り物にしていた東海道新幹線でさえ事件が起きて対応や安全性が問われたばかりだ。ましてJR北海道は全国でも稀な危険度ワースト1のイメージがある。ならなぜ?安全性への改善が盛り込まれず、安易に設備の削減だけの発想になるのだろうか。乗降客の確保が第一義のサービス業である鉄道が乗客の利便性を犠牲にしての経営改善策に走っていると感じるのは僕だけだろうか。他に良い方法は検討されたのか?疑問に思う。人員削減とは聞いていないので、これまで廃止対象の有人駅に働いていた駅員は一体何処に配属されるのだろうか?それに経営改善には役員をはじめ社員給与の改訂がうたわれるはずが?聞こえてこない。相変わらずおんぶに抱っこの親方日の丸的な体質改善の方が先決問題だと思うが。我々道民も知恵を出さない限り、ギリシャを笑う資格などない。