我が家の前のお爺さんは日曜大工が好きな方で、夏でも冬でも作業小屋で何かしら作っている。道具は本格的なプロ仕様のものばかりだ。昨日は隣との境界に塀を造ったと言う。見ると単管を打ち込み、鮮やかな緑色のプラスチックの格子のようなものを沢山取り付けて塀は造られていた。さすがにきれいなプロ並みの仕事だと感心して見ていると、隣家の定年退職者の方が「工事現場の囲いみたいなもの作って・・・」と憤慨していた。つまりお爺さんは自分の家の雪がお隣の花壇の花木に掛からないようにと考えて作ったにも関わらず叱られたらしい。材料費に6万も7万もかけて作ったのだとも言っていた。同じように、昨冬には除雪機(投雪機)でお隣の道路まで朝も昼も夕も、きれいに除雪していたら、「ウチにも機械は有るのでしないでくれ」と言われたらしい。このお爺さんの本格的な機械に比べれば、お隣さんにも確かに非力な機械は有ったが。この親切なお爺さんの好意はいつも何故か迷惑がられてしまうのだ。昔の人の親切なボランティア精神は、今の世の中では通用しないのだろうか。「隣に囲いが出来たんだってね」、「へぇ~?」で済めば良いのだが。また裏の二軒の間でも庭石がはみ出しているとモメ事が勃発。ここでも景観紛争や、南シナ海のような小さな領有権争いが起きている。宮の森あたりの坪200万もする土地に建つ住宅などは、軒並み高い塀で囲まれ、中の様子は全く見えない隔離された別世界のようだ。一方アメリカはビバリーヒルズの住宅などは高い塀などはなくオープンな景観が美しい街並みを形成している。我が家では福井の父が健在の時、孟宗竹を切って沢山送ってもらい麻縄で縛りながら自分で低い囲いを造り手前味噌ながら情緒があったが、その内、隣接する境界に隣と裏で塀を造られ撤収した。
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