田舎暮らしでは食べる物が無ければ作る、カネが無ければ働く事が当たり前だが、町に住むようになってからは全て作られた物を買って暮らす為に働くようになった。僕が少年時代に住んでいた福井の田舎の山村には北陸本線がすぐそばを通り、金沢機関区から勢いよく走って来た列車の機関車に給水したり石炭を補給したりして、更に機関車を連結し、三重連のSLで引く列車がスイッチバックで敦賀に抜け大阪に向かうための重要な機関区があった。鉄道関連の駅売りやその商品の製造業や作り酒屋や立ち食いそばなど小さな町は活気があり繁盛していた。周辺の村落は棚田のような田畑や炭焼きを生業としていたが、家族の中で、たいてい一人は機関手や駅長や助役や保線区の鉄道員だった。でも休日になると駅長も助役もお百姓さんに一変し、家の仕事に汗水垂らして働き、休む事は無かった。みんな働き者ばかりだった。しかし我が古里と敦賀を結ぶ13km余の北陸トンネルが出来ると一変してしまった。通過する列車は有っても、停車本数が少なくなったホームには立ち食いそばも、駅売りの姿も消え、商売は壊滅状態になった。北陸トンネルが出来たらと夢を描いていた僕も大阪に出る決心をした。北海道新幹線も間もなく開業する。北海道にとってどれだけのメリットとデメリットが生まれるのだろうか。その答えもまもなく明らかになるだろう。
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