インターネット文化塾㊻ ブラックリスト。

サーバーに問題がないのに、メールがとどかなかったりサイトが開けない場合があります。理由はいろいろですが、中にはアドレスが危険なサイトやスパム業者をリストアップした「ブラックリスト」に登録されていたケースもあります。そこでサーバー管理者が、そのアドレスに接触できないよう、シャットアウトしていたというわけです。
こういうブラックリストは公的なものではありません。いろいろな人によって、多くのブラックリストが運営されていて、その中には、ノーチェックで、誰でも登録できてしまうものもあります。ですから、自分にはなにも問題がないのに登録されてしまったり、ひどい時には商売敵が勝手に登録する場合もあります。

今個人や中小企業のサイトやメール用のサーバーは、共用サーバーが少なくありません。独自ドメインを使っていても、同じサーバーを区分けして使っているので、IPアドレスは同じです。このIPを登録されてしまうと、同じサーバーの複数のサイトにアクセスできなくなります。言わば誰かのとばっちりを受けた形ですが、問題を起こしたご本人も悪事を働いていたというより、ウィルスに感染して、さらに別なサーバーへの攻撃の踏み台にされていただけという場合がほとんどです。しかも巧妙なしくみで感染するので、一般的な防御で防ぎきるのは難しいです。

ブラックリストに登録されても、登録削除の申請をすれば大抵削除されます。ただし企業のサーバー管理者の中には、ブラックリストを見てアドレスを排除するだけで、登録解除されたことをチェックしないで排除しっぱなしという場合もあるようです。このへんの情報が組織に周知されてないと、排除した相手が顧客なら大慌てでノーチェックで解除し、取引業者なら相手のアドレスを変えさせてしまう、などいう原始的なことも起きかねません。

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