ワイルドだろう。

僕の田舎には春先になると、琵琶湖でふ化した鮎の稚魚がたくさん放流される。子供の僕たちは川遊びで日本手ぬぐいですくっては飲み込んだ。踊り食いだ。なぜかと言うと、子供たちの中の迷信で泳ぎがうまくなると言われていたからだ。やがて僕たち悪ガキたちの難を逃れた稚魚も急成長し今頃の季節は鮎漁の解禁となる。1シーズンや一日限定の鑑札を購入しなければ鮎は捕れないルールがあるが、悪ガキどもはお構いなしに川に潜って手作りの漁具で鮎をひっかけて自慢げに持ち帰る。密猟取り締まりの川番のオジサンも大人には厳しいが、地元の子供たちの遊びには多少目をつぶってくれていたようだ。今では、田舎でもそんな遊びをするワイルドな子供もいなくなったに違いない。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください