インターネット文化塾㊽ WORDPRESSへの道-1。

現在世界中の多くのサイトが、WORDPRESS(ワードプレス)と呼ばれるシステムで作られています。WORDPRESSは当初ブログ専用でしたが、現在は機能が増え、ショッピング・カートや掲示板など、ホームページに必要なあらゆる機能を備えたシステム(CMS)になっています。

2000年台のごく初期にブログやCMSが登場するまでは、せっかく公表したい画像や文章を持っていても、サイトを作成するのは一苦労でした。そこでワープロ並の手軽さで、文章や画像を配置するだけでウェブのページが出来る、ブログやCMSが生まれました。その後、WORDPRESはブログだけでなく、必要な機能を付加して、どんなタイプのサイトでも作れるCMSに成長しました。

WORDPRESSへの道その後はWORDPRESSがサイト構築の主流になっていくわけですが、WORDPRESSが最善・最高のシステムというわけではありません。WORDPRESSの場合、ブログ=日記風の情報交換システムが母屋で、これにショッピングなどの機能を、やや不法建築気味に増築する形で発展してきました。
同じブログからCMSに成長したNUCLEUS(ニュークリアス)も増築・増築で来たことは同じですが、規格化が徹底していたため、サイトが大規模で複雑になっても、セキュリティが高く、デザインのカスタマイズもしやすいなど、はるかに優れた性質をもっています。慣れない人にも使いやすいので、一時期オススメしてましたが、なぜか開発が下火になってしまい、新たなサイト構築にはお勧めしにくくなりました。
これに対して、XOOPS(ズープス)、DRUPAL(ドルーパル)、JOOMLA!(ジュームラ)などのCMSは、最初から様々なテナントが増えることを目的に作られた、大型施設のようなものです。スーパーでも、劇場でも、プールでも、後からどんどん組み込める融通性があり、筐体もガッチリ作られています。企業サイトを作る場合など、今後社員同士や顧客との間で、さまざまなコミュニティが作られてゆくことを想定するなら、これらのCMSを使うほうが自然です。人気のWORDPRESSさえ、1モジュールとして組み込むことが出来ます。

ただし上記は世界的な流れで、日本では、WORDPRESSは少々変則的な経緯で導入されました。

(続く)

カテゴリー: wordpress, インターネット パーマリンク

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