前回も述べたとおり、データベースの作業は難しく、デザイン中心の制作者にはとっつきづらいのですが、海外のサーバーは昔から作業ををサポートする仕組みが装備されていました。
左は海外で一般的なサーバーのコントロールパネル内にある、データベースの作成画面です。2.3箇所の空欄に書き込むだけでデータベースが出来上がります。現在は日本語も使えるようになっていますが、最初は英語。でも、操作が簡単なことは同じでした。
同じ時期には国内のサーバー業者のコントロールパネルには、データベース作成のツールがなく、ユーザーはサーバーに直接アクセスし、はるか昔のPCのように、真っ黒な画面に向かって直接コマンドをタイプする必要がありました。このことが日本のサイト製作者がwordpressの導入をためらい、MOVABLETYPEにしがみついた原因の一つでもあります。
さらに海外のサーバーには、10年以上前からボタンひとつでWORDPRESSなどを自動インストールするツールがついていましたが、日本のサーバー業者がそれをするようになったのは3年ほど前のことです。しかもつい昨年には、その自動インストールツールに初歩的なミスがあったため、大手業者の膨大な数の顧客サイトがウィルスに感染。サイトを乗っ取られて、長い日数回復できませんでした。
WORDPRESSは優れたプログラムですが、サーバーにアップして使うものである以上、サーバーの機能と性能によって、安全性や使い勝手に大きな差ができてしまいます。と言っても、本ブログが置いてあるのも国内業者のサーバーです。理由はかなり他愛もない大人の事情ですが、サーバーの限界がそのまま企業のIT化の限界になってしまうわけですから、そのへんにも日本のサーバー環境の問題があると思います。
(続く)