インターネット文化塾(52) WORDPRESSへの道-5

WORDPRESSにも問題はあります。最大の問題は、基本的に英語圏のツールなことです。当初はユーザーが日本語用のモジュールを組み込まなければ、日本語が使えませんでした。現在はさすがにデフォルトで日本語が使えますが、文法に対する考え方の違いや、アルファベットのためのレイアウトであることなど、戸惑うことも少なくありません。段落ごとの頭落としができないことなどが、その代表です。

特にデザインの基本となるフォントは、小さくても見やすいアルファベットを想定してサイズが指定してあることが多く、日本語の場合に小さくて見づらくなりがちです。テーマの中には、メイン画像や背景の色などを簡単に変更できるものが多いですが、フォントのサイズを自由にできるものはあまり多くありません。例えばフォントのサイズを大きくすると、文章の入る枠も大きくなり、他の写真などの枠が圧迫されておかしな場所にはみ出し、全体のレイアウトが崩れる場合があるためです。複雑で厳密なレイアウトのテーマほど、フォントのサイズを勝手に変えられないようにしてあるようです。
テーマは無数にあるので、そこから選べば良いのですが、残念ながら日本人が作った公認テーマは数えるほどしかなく、それも英語圏を意識したものになってます。

ウィルス等が多いことも問題です。人気のシステムなので、それだけ悪意のある者が目をつけるということですが、バージョンアップによる対策はしっかりしており、むしろ、ユーザーがきちんとバージョンアップしないことのほうが問題かもしれません。バージョンアップはリスクも大きいので、実施前には必ず全データのバックアップをとらなくてはいけませんし、本体のバージョンアップによって、インストールしてあるプラグインなどが誤動作を起こすこともあります。だからと言って面倒がってバージョンアップしないでいると、ウィルスの被害を受けます。

(続く)

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