ショッピングサイトの作り方[Vol.1]

インターネット上にショッピングサイトを持つには、大掛かりなものから小さなものまで、さまざまなやり方があります。大規模なサイトでは、サーバー構築やサイト制作などのネットならではの作業のほか、在庫確保、サーバー管理やメール、電話、SNS対応のためのスタッフなど、新店舗の開店に匹敵するコストがかかります。例えば大規模ネットショッピングを代表するamazonの場合、品揃えや価格、スピード、サービスなどの価値を生み出しているのは巨大で高機能な物流センターです。それが顧客接点をネットに限定してるだけですので、あまり参考になりません。
小規模な場合、例えば、個人の趣味のクラフトや、商店、企業が在庫を販売するようなときには、できるだけ内部で対応し、徹底的にコストをかけずに済ませることを考えるべきでしょう。ここでは主に後者の場合に、どのような選択肢があるのかを解説したいと思います。

最も効率の良いやりかたは、英語のショッピングサイトの設置です。英語圏のサーバーをレンタルすれば、ボタンひとつでショッピングサイトを作ってしまうシステムが、何種類も用意されています。そのほかにも、顧客管理システムや広告管理など、何十種類ものビジネス用システムが、オプション費用なしで利用できます。
市場性についても、日本には伝統的なものから工業製品まで、ユニークで高品質な商品があふれています。円安の追い風もあるでしょう。これらの魅力はあくまで海外から見てのことで、国内の市場ではごく普通の商品にすぎません。海外の市場は手付かずの新規市場ですが、国内の市場では消費者はすべて誰かの顧客で、あらゆるものを持っており、時に強硬なクレーマーに変身します。手ごわい競争相手から、一筋縄ではいかない顧客を奪い取らなくてはならないという、世界一困難な市場です。
英語については、海外の同様なサイトの文章を参考にするか、自動翻訳でも十分。2.3年サイト運営すれば、メールでに必要な英語は不自由しなくなっているはずです。決済関係は、送金手数料の安いpaypalで十分。海外のネットユーザには、クレジットに対応できなくても、不信感を持つ人はいません。
大雑把な費用で、ドメイン費用約千円/年、サーバーレンタル約1万円/年、サーバー認証約5千円 合計約2万円弱(/年)で、海外向けショッピングサイトを始められます。
以前、和包丁や巻きすなど、寿司店の道具を販売している英語サイトを見たことがありますが、経営者は中国人でした。価格も高く、日本で正価で買って利益をのせただけのようにも見えました。商品知識も十分ではないでしょう。これなら日本の厨房用品店か、そこらへんの金物店さんがサイト開設したほうが、よほどましだと思いました。

以上が海外向け英語サイトの主なメリットですが、日本向けサイトの場合だと、同様の小さなビジネスを始めるだけでも、はるかにリスクが高くなります。それについては次回で。

カテゴリー: インターネット, マーケティング北海道 タグ: パーマリンク

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