インターネット文化塾(24)「ネットのキーワードも信頼」

DMは確実な媒体としてこれまで重宝されてきたが、今や、このDMも減少傾向にあるとDM業者さんからお聞きした。ネットの発達が大きな原因であることは間違いないが、あらゆる商品を扱う「総合通信販売」の業種も、その傾向が見られると言う。これまで健康器具など、ヒット商品を目玉にしてきた市場も飽和状態で、最近ではユーザーが求めるヒット商品も特に無く、苦戦しているらしい。一方、「健康」や「アンチ・エイジング」の人気テーマ商品に特化した通販は堅調な伸びを見せている。しかし、これらも実際にはネット通販が主で、これまでの広告手法からは大きく変わりつつある。TV-CMやラジオCMも、ほとんどがこれらのテーマ商品で占められているし、ネットでも簡単に購入できる仕組みだ。DMも電波媒体も新聞も今やネットとのミックス媒体に変化してきていると言える。 また、エリアを選択するチラシ折込やポスティングなども的確な媒体とされながらも、さらに精度が求められて来ている。つまり某エリア内に、商品の購買層がどれだけあるかなどのデータ分析に基づき、テスト・エリアを決め、テスト・エリアで実施後の結果次第で、さらに次の展開を考えるなど、広告手法はより緻密になってきている。今や、DMもコストの掛からない商品画像入HTML形式のe-メールとなり、カタログもURL添付で送られてくる。この結果、DMやチラシなど印刷物の減少につながっている。 最近のこのような傾向から、DMやチラシが効果が無いとの極論にはならないが、ネット台頭後の現状をも認めつつ、今後の広告展開に生かして行くことが賢明な選択かと思うし、既に、ネット上での信頼度を勝ち取る競争の時代に入ったとも言える。ネット上で信頼されることは、リピーターを増やし、さらにはe-メールやSNSなどを通じて一瞬にして口コミ?が広がる。情報伝達の早さは、良くも悪くも同等に作用するが、昔も今も「信頼」が大切なキーワードには違いない。

カテゴリー: インターネット, セールス・プロモーション パーマリンク

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