老人の独り言。

昨日は朝から大失敗。税務署に滑り込んで並んだのはいいのだが、源泉徴収票がない。また出直し。焦っても仕方が無いので「明日でもいいですか?」の問いに署員は「今日が期限ですから延滞金がかかります」と。一体一日遅れでどんだけの延滞金を請求すると言うのか?。出直す事にはしたものの仕事のスケジュールが気になって税務署どころではないのが本音。税務署で並んでいると、杖を突いた足の不自由そうなご老人が僕のすぐ後ろで独り言を大きな声で「昨日も来たのに社会保険の書類が足りないとか言われて菊水の社会保険事務所までタクシーで行って、また今日もタクシーで来たのさ。税金を払いに、朝からこんなに大勢並んでバカみたいだなぁ。アベは海外でカネをばら撒いてばっかり。アベはまるで右翼だね。岸信介の孫だからな~あんなの居なくていいのに。でも、今の自民党に、アベに代わる奴も居ないしなぁ~」と。昨日の朝のTVでは「民進党」立ち上げのニュースが流れていた。 政治が変わればご老人の愚痴も減るのだろうか?・・・・・・。会社に戻り、一仕事終えてから、午後に源泉徴収票を持って再び税務署へ。なんとパソコンに入力すると、10万円近くの税金をその場で払えとの事。給与で所得税を払っていて、年金でも所得税と住民税を払っているのに、今度は給与と年金の受取額累計に更に税金を掛けられているのには納得できない。医療費についても、10万円を超えなければ対象にならないらしい。社会保険庁からの書類では11月までの支払い額がトータル7万円ほど。給与と年金受給で3割負担の僕など医療費の領収書を細かく集計すれば10万円は越すのではないかと思われたが、領収書を忘れて行ったので押し切られてしまった。一応いやいや申告は終了したので明日にでも払いに行かなければ督促状が来たり、延滞金を請求されるのだろう。こんな時代だから、未だ若い老人達が働かず、早々と隠居して年金暮らしをする構図が読めて来た。老体鞭打って働いても、僅かな収入を得れば、何の努力もしない税務署に吸い取られる構造だ。今日は一日気分が乗らない日になってしまった。例えば、開業以来わずかに利益が出た去年の期末の夏、初めて50万円の賞与を貰う事になった。当然ながら所得税は払っている。ところが、即座に収入が増えたのでと、年金支給額が20万円減額との通知が来た。そのうえ今回の10万円の税金を差し引くと50万円から30万円(60%)引かれた事になる。これなら初めから20万円(40%)の賞与の方が個人としては良かったわけだ。もちろん税務署は手を変え、今度は会社から徴収するのだろうが。これでは個人消費も伸びないし、会社の業績も上げられず設備投資すらできない。社会構造の大改革が必要だろう。元気な「若年老人」たちが増えた高齢化社会を作り上げた今では、若者たちの将来への夢もしぼんでしまう。老人は若者に職場を譲れと言う人もいるが、何もサラリーマンだけが仕事ではないと思う。僕もつい、独り言を言う老人になってしまった。

 

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