●北海道のテレビコマーシャル
北海道の人口は558万人。都道府県順位8位は決して少なくはないですが、それを上回る広さのため、人口密度は全国最低。全国平均の343人/km2の1/5の66人です。このため、広域に一度に情報伝達できるテレビCMは、最も到達効率の良い手法です。また、1年間の半分を雪に閉ざされる気候のため、室内で過ごす時間が長く、テレビの視聴時間も長め。全国平均の3時間35分に対し、札幌市の例ですが4時間13分になっています。
視聴率についても、全国的にはテレビ離れが話題となるなかで、北海道では日本ハムファイターズの試合中継などが、他地域にはない健闘ぶりで、まだまだテレビCMの効果が高いことが見て取れます。
(資料)
北海道の地上波テレビ局
夕方ワイド番組の草分け「STVどさんこワイド」
1991に始まった、夕方情報ワイド番組の草分け。それまでは、昼からのワイドショーが終わる午後4時から、ニュースが始まる6時までの間は、視聴率が低下する時間帯で、そのためアニメやドラマの再放送主流でしたが、この番組がはじまってからは視聴率がとれる時間帯に。道内各局だけでなく、全国規模で夕方のワイドショー人気の草分けとなりました。
視聴率上位を独占。ファイターズ中継
2004年から北海道に移転した日本ハムファイターズは、北海道のスポーツイベントシーンを決定的に変えました。札幌ドームを中心に開催されるゲームの動員だけでなく、テレビ中継は、全試合の平均視聴率22%。道内の番組視聴率ランキングのほぼすべてをファイターズ中継で占めるほどで、ゴールデンタイムのキー局番組を差し替えてでも放映したいコンテンツとなっています。