気丈な道産子。

つい先日の月曜日、知人の大阪在住の兄(離婚後、大企業を定年退職、長く独居)が急きょ盲腸のガンの手術をしました。手術前日の日曜日に知人にご本人から「16階から見る景色はまるで高級リゾートホテルみたいだ」などと皆を心配させまいと思われる電話があり、手術後数時間して、ご本人からまた「目が覚めたら終わっていたよ。10cmほど摘出したのさ」と知人に電話があったようです。明るく優しすぎる人ですが、疎遠になっては居るものの、北海道の兄弟姉妹たちに心配かけないように気遣ったのでしょう。それにしても、知人に手術決定の一報の電話が来たのが先週金曜日でしたが、3人の弟と2人の姉と一人の妹(皆、元看護師)に、ステージ4で急きょ手術の旨の連絡も、急な話ではありましたが、皆立ち会う気は全く無く、連れ合いの病気とか、昨日交通事故に遭ったのでとか、それぞれの事情や理由を言って立ち合いを避けているようでした。知人は左足靱帯裂傷で歩行困難でした。それぞれ家族を持つと連れ合いに相談しての結果とは思いますが、信じられない事に入院の手配や支度は彼の行きつけのスナックのママさんと、立ち合いには守衛の職場仲間の一人の方だったようです。この方も同じ病院でガン摘出手術をしたそうで今はすっかり回復しているようです。その際に今回手術した彼が世話を焼いたのだと思います。ご本人は万が一の場合の延命を断るサインを自らして手術に臨んだらしいです。兄弟姉妹は他人の始まりどころか、他人様の方が家族以上に親身になってくれるなんて、僕も青春時代に過ごし、冷たいと感じていた大阪の大都会にも、意外にも温かい人たちは居るのものだと知りました。(彼と同じように地方出身者らしいですが)それにしてもご本人は気丈な人だと見なおしました。この後、順調なら15日もすれば退院できるそうです。最先端医療の近代設備と高度な医療技術の病院とは言え手術の成功にホッとしました。僕の母も年老いてから大腸がんで入院先の病院で亡くなりました。僕も北海道から数回しか見舞いに行けませんでしたが、今思えば、あれもステージ4以上だったのかも知れません。

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