夏の想い出(2)

レンタカーを借りて小松空港から若狭湾の半島の突端の実家の旅館で過ごして帰る日、札幌便は日に一便しかない小松空港なので早朝出発した。想定内ではあったが、途中、猿の軍団に道路を占有されてしまった。おんぶされたり抱っこした小猿も居る。こんなに大勢の猿では前に進めない。が、僕は準備万端。ポケットから駄菓子を取り出してサイドウインドウを開けて道路の淵に投げた。思いどおりに猿たちが駆け寄ってきた。今度は助手席窓からも駄菓子を遠くへ投げた。案の定、道路の真ん中が空いて無事通過。敦賀ICから北陸自動車道に入りなんとか小松空港前にレンタカーを置き、札幌行きの飛行機に間に合った。しかし、あの時、お菓子を手に入れられなかった猿が助手席に飛び込んで来ていたら?ハンドル操作を誤って眼下70m、断崖絶壁の海に落ちていたかも知れない。いや?大人しい猿なら小松まで一緒にドライブしていたかも知れない。

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夏の想い出(1)

夏休みに帰省した田舎に関してはいろんなエピソードがある。帰省して、お盆のお墓参りに行った時の出来事。海が見える段々になった傾斜地に沢山の祖先が眠っている。手桶に水を入れて上の方にある我が先祖のお墓に一人でゆっくりゆっくりときつい石段を前のめりで登っていった。坂道の石段を挟んで両脇には沢山の墓石が海を見て並んでいる。坂の途中で、お墓の前でじっと拝んでいるお婆ちゃんの背中が見えたので、当然ながら耳の遠い方には僕の声など聞こえないとは思いつつ気持ちだけでもと小声で「お疲れ様で~す」と一声だけかけて登って行った。上段のほうの目的の我が先祖の墓石に水を打って拝んだ後、坂道を下りて行きながら、先ほどのお婆ちゃんは未だ居らっしゃるのかな?とその辺りを見ると、何と「ビックリ!」あのお婆ちゃんの顔が猿に化けているではないか?しかも両手でお供えのお菓子を食べていた。猿の毛皮の色がお婆ちゃんの着物に見えたのか?それともお婆ちゃんの姿に化けていたのか?未だに謎だ。

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不味い物百選ツアー?。

ダイエットだ、フイットネスだ、エクササイズだと今では一昔前の米国のように太った人が多くなった日本。沢山食べずに一生懸命体力を使えば痩せる事は判っていても「食べたい」、「働きたくない」が本音。太った人には大抵グルメ嗜好の人が多く、どこどこの〇〇が美味しかったなどと食通を自慢気に話したりもする。最近ではカロリー計算された食事を出すレストランまで有るようだが、結局カロリーが低いからと沢山食べれば意味がない。そこで『グルメ・ツアー』ならぬ『世界まずい物百選ツアー』を提案したい。まずいと言っても、めったに手に入らない高級食材を少量づつ食することで満腹感ではなく満足感が得られると言う変わった?ツアーだ。まずい物だけに沢山は受け付けず、結果的に「ダイエット」と「健康」で「長生き」につながると言うシナリオだ。

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電線が消えると困る?

うちの小3の子が朝の通学路で電柱に『ゴっツンこ』してタンコブを作った。以前勤めていた会社の若者が思いっきり電柱に『激突!』して脳シンントウを起こした。真冬のミラーバーンの交差点で僕のクルマのハンドルが切れず電柱に『衝突!』して停まった。修理代に数万円も掛かった。しかし電柱に助けられたケースも有った。一度は大阪でお酒を飲んで下宿に帰宅も鍵が掛かっていて入れず、電柱によじ登り、土塀を乗り越え二階の窓から潜り込み、何事も無かったかのように就寝した。翌朝大家のおばあちゃんは『あんた?いつ?帰ってたの?』・・・と。もう一度は、高いアングルで除雪機械の撮影にと電柱によじ登って片手でしがみつき片手にカメラのアクロバット撮影をして最高の写真が撮れてカタログに掲載した。子供のころ電柱の下で、工事中のおじさんが落とす銅線を拾ってグルグル固めて雑品屋の韓国人のおじさんに渡すとお小遣いをくれるから電柱の下は僕たちの宝の山だった。地中化が進んで、すっきりしては来たが、空中にむき出しの電線から比べれば地中の電線のメンテナンスは大変だと思う。台風などの水害で漏電したら感電などの危険性はないのだろうか?それにしても地中化でもう一つ心配なのは、今まで電線にとまっていたカラスやスズメの行き場所だ。

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スタバ、帯広にオープン!

先日、帯広にも「スター・バックス」がオープンしたらしい。最前列の一番乗りの若者は前夜10:00から並んでいたらしい。新しいものに興味を持つのは、どの地域でも若者たちだ。それだけ情報伝達も早く流行にはいつも敏感と言う事だろう。福井などの田舎に行った時も感じた事は店舗やディスプレイなど小売店の形もお洒落になって地域差が少なくなったと感じた。特に飲食産業のチェーン化やファッション関連のお店のCI化などによるものなのか。言葉も同じで、地域独特のイントネーションが聞けなくなって全国皆標準語化が進んでいるようだ。どこでも同じ味のスタバのコーヒーのように。

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