新手のマーケティング手法?

先日の日曜日の朝、9時から近所のスーパーで買い物を済ませ、仕事に出かけた。南郷に寄り、白石に向かう途中、朝見た北海道新聞の記事が気になってコンビにで新聞を買うことにした。白石のクライアントの親会社の事業の一部、KCM釧路コールマインの記事を訪問先の社長に見せたかったからだ。日曜日なら、比較的社長ともゆっくりとお話ができるので目の前の案件や8月のイベントや1月の大イベントなどについてお話したいことは山積している。10:30に先方オフィスに入る予定での行動だったが、やや押し気味だった。特にアポイントメントしていなかったが、こんな時に限って何かが起こる。新聞を持ってコンビにのレジの二番手に待っていると、見知らぬおばあちゃんが僕に尋ねた。『この辺りに山下があるはずなんですけど?』と。『えっ?この辺りに余り詳しくないんですけど』。『山下でなくて青木でした・・・』とおばあちゃん。『ちょっと待ってね。レジ終えてから探してあげるから、待っててね』と。新聞を買ってスマホでネット立ち上げ検索開始。店名が間違いなければ?市内に沢山ある店舗の中から大谷地店を探しマップ検索。コンビにから戻る方向の約2km先だ。『ところで何でこんなところで探していたの?』。『新札幌の方が我が家なんだけど、今日は大通りに行っての帰りにこの辺と思ってバスから降りたら、何か違っていたみたいで・・・』。『なるほど、ところでまだこの先遠いけど、どうして行くの?』。『この方角でしょ?歩いて』。『いいよ送ってあげるから、丁度僕もそこに行くから、それに青木の割引クーポンを貰っているから一枚差しあげるから・・・』。と、おばあちゃんを助手席に乗せて青木大谷地店に行った。男性店員が僕に声をかけて来たので『いいえ、あのお客さんを連れてきただけなんで・・・』と。83歳のおばあちゃんの亭主は太っちょだと言うので、キングサイズコーナーを探してあげてから、辺りの商品を見ていると女性店員が声をかけて来た。『何かお探しでしょうか?』。『いいえ、たった今、見知らぬお客さんを連れてきたので・・・でも、これって半額?夏物?なの?』と。『そうですが・・・』。『今日買うつもりなかったんだけど・・・買っちゃおうかな』。と、買うことにした。奥でクレジットのサインをしていると、おばあちゃんが買い物を終えて僕の前に現れた。『ありがとうございました。お礼を言いたくて』と。そこで僕の職業病で頭によぎったのは、『ひょっとして?おばあちゃんを使った、この手の新手マーケティング手法なのでは?』と。・・・と思ったりもしたが、何かいい事したような、騙されたような、そんな訳ないような、妙に変な感じで買い物をしてしまった。でも気分は決して悪くはなかった。おかげで11時半を過ぎ、本来の大事な目的の白石には滑り込みセーフ!社長にKCMの社説記事をお見せすると、さすが、もっと詳しい情報を教えてくれた。部長も交えて雑談も進み、ご機嫌な内に『白石サミット』もシャンシャンで終了した。社に行って3社ほどの見積作業をしてメール添付やら郵送やら雑用を終え、クルマのラジオを入れたら、何と、大谷君が投げているのは知っていたが横浜DeNaの新人19歳の砂田投手が札幌っ子で、札幌ドーム初登板で、20歳の大谷君に負けない素晴らしい投げっぷりを伝えていた。彼はファイターズの少年野球育成チーム出身だと言うから会場の札幌ドームは盛り上がっていた。結果は3日前に巨人から交換トレード入団したばかりのベテラン矢野選手の3ランホームランで20歳の大谷君に勝ちが付いた。ところであの83歳の達者なおばあちゃんはバスで無事に帰宅したのだろうか。

 

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さっぽろまつり。

夕べ遅く自宅に帰ると、リビングのテーブル上に置かれた水の入った容器に、小さな金魚が二匹泳いでいた。子供達が中島公園の金魚すくいですくってきたらしい。数十年前に幼い息子を連れて同じように中島公園の金魚すくいで数匹すくって持ち帰り育てたが、玄関に置いた水槽が、冬の初めの余りの寒さに凍ってしまい、金魚が動かなくなってしまった。庭の片隅にショベルで穴を掘り、水と一緒に金魚を葬った。表面は見る見るうちに厚く凍り、赤い金魚の姿がぼんやり見える程度だったので特に土もかけずに一冬が過ぎた。春の庭に雪が無くなり、金魚の墓の凍りも緩んで来たので表面をショベルで突っついてみた。すると、何と死んだはずの金魚が二匹とも動いたのだった。驚いて元の水槽を出して水を張り空気を送るポンプなども取り付けてまた飼いだした。冷凍保存で心臓が再起動するなど思いもよらぬハプニングだ。その金魚は相当大きく育って元気良く泳いでいたが、運悪く我が家の飼い猫のイタズラで亡くなってしまった。今度は諦めて土をかけてあげた。

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ファイターズ。

セ・パ交流戦もいよいよ終盤戦。今日は札幌ドームで大谷君が先発登板するらしい。大谷君が先発の試合はほとんど勝利しているので観客動員も期待できるだろう。対、横浜DeNa戦の2回戦の昨日も吉川投手が完投勝利したが、入場者にラベンダー色のレプリカ・ユニホームの無料配布があったため41,000名余りの入場だった。全国各地の野球中継をTVで見る限りではこんなに入場者の多いところは見たことがない。地域特性で、北海道の場合、長年スポーツ・チームが無かったのと、今年のファイターズが絶えず上位にいる事だろう。もうひとつは、レプリカ・ユニホームなどのプレゼント企画だ。例えば某デパートの出入り口のカタログスタンドにパンフレットを置くと、手にとって持ち帰る人が圧倒的に多いのは北海道だと言われている。ましてや『プレゼント』などとなれば益々その頻度は多くなる。札幌ドームの観客動員にもこの傾向が現れている。つまりイベントで動員を期待するなら『来場プレゼント』は必須と言う事になる。でも、今日の札幌ドームの場合には大谷君効果の方が勝っているに違いないが。

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まつり。

札幌は『よさこいソーランまつり』で大通公園の周辺は騒々しい。最近は道内各地からの参加チームだけでなく本州や外国からのチームもいるらしい。余り興味のない僕は最初の頃は見学したが、年々エスカレートする、余りにも大げさな音量と衣装や振り付けと演出には馴染めない。もう少し静かに清楚に華麗に厳かにできないものか。本来の祭りは神ありきだが、神なき祭りは演出ばかりに懲りすぎて全く違う南米のパレード風になってしまったようだ。今朝は僕の会社の前の祭典区事務所前で、明日から始まる『北海道神宮例祭』さっぽろ祭りの山車の行列に参加する笛・太鼓の練習が始まった。みんな若者だ。年に一度にしては笛の音も太鼓もピッタリ合わせて見事だった。日本の祭りはやっぱり大音量のスピーカーからの音楽ではなく笛や太鼓の音が欲しいと思った。

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十勝流。

帯広市を中心とした十勝地方は広大なエリアだ。恵まれた十勝平野での農業は盛んで、北海道の中でも他のエリアとは一線を画している。その独特の地域性が『十勝王国』などとまで言われている。あのパークゴルフの発祥の地も帯広のお隣にある幕別だ。ビジネス面でも独特の感がある。今日もそんな『十勝流』ビジネスに遭遇した。某クライアントから道新十勝版に広告を掲載の依頼があり現地の支店長に詳細打ち合わせの要請メールを入れた。実施するかどうか意思確認後に見積提出の予定だったが、やがて電話があり『なんぼ掛かるの?』と。彼曰く『某代理店なら、十勝毎日の料金で道新も掲載できるって言ってるよ~』と。『そうですか?では、その方がよろしいでしょう』と、言って丁重に電話を切った。販売のための広告は表現内容が重要と思いきや、まず安い料金ありきのビジネス感覚で、僕の思いと全く違うので辞退させて戴いた。しかしあれほどメーカーCIのうるさい広告制作のスタイルを『十勝流』に独自アレンジするのだろうが、他人事とは言え、心配でならない。道東での新聞広告出稿の場合、地元に出先の有る代理店を経由しなければ掲載できないなどと言う掟?がある。つまり、この自由化の時代に『排他的経済水域』か『鎖国政策』みたいなもの。また某代理店と言えば、確かに道新資本の代理店で、そんな裏もアリかと思ったが、やはり十勝王国だった。

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