王妃の館。

東映の新作『王妃の館』の試写会に札幌駅のシネマコンプレックスに行ってきた。映画館と言っても札幌駅のシネコンの場合12ものホールがあり、夫々が違う映画を上映しているから客層もバラバラかと思ったが、意外にも若者たちが多いのに驚いた。斜陽と言われた映画もシネコンで蘇ったのか?しかし、最近の噂では恵庭郊外のシネコン『シネマ8』は撤退するらしいと聞いている。札幌からも近く、真前に車を停めやすく、入りやすい映画館だったので残念だ。『王妃の館』は水谷豊さん主演のパリを舞台にしたコメディだが今回、水谷豊さんご本人が舞台挨拶に来札。友人の話では、僕が水谷豊似と言う事もあり?ちょっと興味が沸いた。『相棒』の試写会ではご本人が来れず岸部一徳さんだった。僕の職業病でコンサートでも観劇でも映画でも、裏を見てしまう癖がある。例えば『ボンジョビ』のドーム公演では舞台セットや音響・照明を。『KAT-TUN』ではムービング・ステージを。『西部劇』では空撮のテクニックを。今回も内容はともかくとして、水谷豊さんの若作りと対照的な老け役のメイクと、ルーヴル美術館内での撮影許可を取れた事に感心した。そのシーンが長く、美術鑑賞にもなった。シナリオは浅田次郎さんの作品の映画化で原作を少々アレンジしていた。必要以上にリアルでもなく、子供たちに見せても安心して楽しめるミュージカル的要素も入れた内容だった。

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あの時はごめんなさい。(1)

この4月、4人の孫の末っ子が小学一年生にあがった。来月は初めての楽しい遠足らしい。昔を振り返ると、僕は一年生の頃、遠足の前日に咳が出て親が休ませると言ったのにダダをこねて遠足に行きたいと泣き喚いた。担任の山腰先生は、そんな僕を背負って遠足に連れて行ってくれた。大きな身体の先生の背中で感謝はしたはずだが、今思えば、あの日の遠足は山登りで、しかも女先生だ。大変だったに違いない。『あの時は本当にごめんなさい』。今の学校ならあり得ない。また夏休みには、林間学校ならぬ山腰先生の実家のお寺の涼しいお堂に何度か行って、みんなで勉強を教わったこともあった。庭園の木々からせみ時雨が聞こえていた。僕の心の中の本当の恩師の一人だ。

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散らなかった桜。

或る日、田舎の僕の住む家にヒゲ面の大男がやって来た。幼い僕には『知らないオジサン』だった。その我がままなオジサンは座敷で大の字になって高イビキで寝ていた。囲炉裏端で火に木をくべながら父、龍之介が『お前のお兄さんだ。鼻をつまんで起こして来な!』と・・・。恐る恐る忍び足で近づいて小さな手で鼻をつまんだ途端『ウォー!』と振り払われた。僕は驚いて泣いてしまった。怖いオジサンは、親子ほどに年の差のある長男で、海軍航空隊飛行兵の生き残りだった。短い鍔の白いカバーのかかった帽子を被り、桜と錨の七つボタンの白い上下の軍服にサーベルを下げた凛々しい写真と、飛行場がある全国各地の配属先を転々とした軍隊手帳を後で見つけて、兄の存在をあらためて認識した。戦争では散らなかった兄も今では散ってしまったが、彼も末っ子の僕の存在を知らなかったようだ。神風特攻の時代がウソのように先日、首相官邸にドローンが墜落した。ドローンも過去の尊い命の犠牲の上に開発されたのだろうが、姿が見えない敵が多数存在する昨今、鈍感な僕たちは『平和』だと勘違いしていないだろうか?いや、戦った昔よりも危険な時代だと認識すべきではないのか。二度と戦争をしないと誓った憲法も、平和活動と言いながら軍事協力と思われるような法改正なども将来的に平和が保証されるとは思えない。その上、このところ世界中が『ザワザワ』しているような気がしてならない。

堤防桜

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GW直前!?えっ、もう始まってる?

大通り公園の桜も咲いた。まもなく大型連休のGWを直前に控えて、僕達の仕事も駆け込み作業の真っ最中だ。5月はイベントも実施するので告知の新聞広告・ラジオCM・会場準備などと慌しい。ほかにもポスティング・ツール作成やほかにも細々とした準備に追われる。比較的暇だった3月のようにのんびりしたいけど、やっぱり多忙な方が楽しいのは職業病のようなもの。考えたり動き回ったりしていると時の過ぎるのは早い。同じ仕事は一つも無いから退屈はしない。新聞社も放送局も印刷会社もGWはお休みで全く機能しないが、この時こそ僕が普段出来ない事ができる1週間なのだ。知人に逢ったり、スポーツしたり。今回はビデオカメラで作品制作を考えている。いまさら難しい課題だが、人間の生活臭の無い風景を探したい。その前に、仕事を片付けなくては。世間ではGWはもう始まってしまったらしい。

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ドローン事件

心配していた『ドローン』事件がとうとう起きてしまった。法整備が急がれるべき事案を後回しにして相変わらず足の引っ張り合いなどに貴重な時間を費やしている国会議員たち。今回のドローンは首相官邸屋上に微量ながらも放射性物質を運んだらしいが、もし撃墜すれば周辺に影響をおよぼすことになり兼ねない。新聞には我が政府は今から法整備について検討を始めると書かれていたが・・・とにかく遅い。僕も赤坂のクライアントを尋ねた時に地下鉄コンコースを間違えて首相官邸前に出て警官に職務質問された事があったが、警備もその程度で、至って軽微で空からの小さな無人機の進入は防げない。小さなコントローラとスマホで操縦出来るわけで、犯人にしても身軽だから地下鉄やタクシーでドロンできるだろう。この時、阿倍首相は、お得意の外交でドロン中だったらしいが。

無人機は軍事用ばかりではない。小さなボディのヘリコプター・タイプや地上走行タイプなどいろいろだ。アマゾンは以前から商品配達用に研究しているが、アメリカでは『ドローン』に関する新たな法律を検討中らしい。飛行高度制限や目視できないエリアでの飛行禁止など、事件・事故への予防が目的のようだ。僕達の仕事に関しては、これまでセスナやヘリで行っていたスチール写真やビデオ撮影などの空撮もリーズナブルにできるメリットがある。人の行けない山岳や高所、地底や海底、天災や原発事故などの被災地での捜索活動にも遠隔操作で既に一部で活躍しているが、『ドローン』や『ロボット』技術は、高齢化社会の介護分野など、僕達の身近なところまで来ている。悪用されれば危険でもあるため法律整備が急がれている。アメリカではドローン用の管制塔まで考えているようだ。日本なら国家試験か何かで操縦許可証などの特殊免許でも取得する事になるのだろうか?ゲームセンターのUFOキャッチャーみたいに『下着泥棒』や『ひったくり』かなんかでもされたら、それこそ大変だ。実行犯は『ドローン』だが、主犯は『ドロン!』し兼ねないからだ。(3月3日ブログより)※対応が遅いから最悪なケースが現実になってしまった。

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