雪の北海道(観光)

冬山3   節分も終わり、明日からは「さっぽろ雪まつり」が11日まで開催される。道内各地でも雪や氷のお祭やイベントが盛んだ。冬の北海道観光でアジア各国から訪れる人々は雪が珍しいから厳寒の北海道にやってくる。雪はすぐ融け、持ち帰ることが出来ないから、なおさら来たくなるのだろう。早来の「雪だるま郵便局」の発泡スチロールの雪だるまに詰めた雪も、暑い国に届く頃には、きっと水に変わっているに違いない。僕たちが困っている雪と冬の生活も南国の人達には素敵に見えるのだろう。僕も北海道に来て初めて札幌駅に降り立った時は1月31日だったが、白く広い道路と雪に覆われた街がきれいだった。まるで外国かとさえ思ったほどだ。外国の人達に人気のアスピリンスノーなど、「美しい北海道の冬の観光」の魅力は、道民の私たちよりも、本州や外国の人たちに聞いたほうがよく判る。今まで取り組んできた北海道の観光産業も本当の取り組みは、これからかも知れない。それにしても井上陽水の歌ではないが、♪ 吹雪吹雪、氷の世界はまだしばらく続くのだろうか。観光客の方々には悪いが、春の到来が待ち遠しいのは僕たち道民だけなのか。

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大きな波に乗る?(ブームと広告)

広告の世界にも波がある。長年広告に携わっていると、知らず知らずにブームと言う大きな流行の波に乗っていた事を知る。最初は①レジャーの波、②建設機械の波、③ゴルフ場の波、④テーマパークの波、⑤ボーリング場の波、⑥不動産の波、⑦車両の波、⑧消費者金融の波、⑨家電の波、⑩流通の波、などとその時代時代の流行の波に乗っていた。①は僕の中の一大イベントだったTBS系の樽前ハイランドのオープンのプレゼン獲得だった。今思えばアトラクションに当時16才の松本伊予ちゃんに来ていただいた。それからしばらくしてテーマパークの波も来た。②は、除雪機械や農業機械の現地稼動写真取材や広告制作。③は未開の山中のゴルフ場予定地へジープで取材やセスナでの空撮を思い出す。⑤は、各地方都市にもボーリング場ができ、白老や苫小牧でも取材した。⑥は、広告業界が余り手を出さなかったバブル時代以前からかかわったが、宅地造成が盛んで、建売(分譲)住宅は盛況な一方、札幌の初期のマンション販売は不振で広告表現に苦労した。後期の億ションブーム(バブル)の時は多忙を極めた。⑦は業界再編で合併統合や新型発表に伴う地元広告予算も多く、イベントでは、ファミリーラリーでレーシングコースに集客し、星野、長谷見などプロドライバーも交え、ライセンス講座やデモ走行、一般参加車のデモ走行やステージ・アトラクションなどを実施した。バブル直後は高級輸入車が飛ぶように売れた。⑧はキャラクターを、さっぽろ雪まつりの大通りや真駒内の雪上ステージに上げてのイメージ戦略。⑩は、札幌駅前再開発の波に乗り本州資本の大手デパート進出のプレテ獲得によるオープンのお手伝いなど。僕もかかわり、乗れた波だけでも数多く、それぞれの波が時代の流れを表している。1972年の札幌冬季オリンピックを境に札幌も北海道全体も大きく変わり、いくつもの波を乗り越えて来た。今は特別大きな波はなく静かな凪が続いている。あの大波はまた来るのだろうか。

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インターネット文化塾(3)「今も、サイバー攻撃が!」

サイバー攻撃は世界中で今も行われている。サイバー攻撃をリアルタイムに見ることができるサイトでは、恐ろしいほどの光景が繰り広げられている。しかし、これも全体の数%にすぎないらしい。今ではインターネットは私たちの日常生活に無くてはならないメディアだが、一方では、国の中枢や軍事施設、企業などをターゲットにサイバー戦にも使われている。ミサイルが飛んでくるより安全だと思う方も多いと思うが、コンピュータが全ての社会構造の中で、サイバー攻撃によって、身近な暮らしに支障をきたすことも心配される。もし、病院などが間違って攻撃されたとしたらコンピュータで管理されているシステム機能が止まり、大変なパニックを生じる事だろう。また、銀行など金融機関も深刻な問題が予想されるし、交通システムも大混乱となるに違いない。今や天災、人災以上の危険をはらんでいるのがコンピュータ障害かも知れない。機械式、アナログ、自然エネルギーなどサバイバル路線のライフスタイルも身に着けておくことも必要な時代かも知れない。

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インターネット文化塾(2)「炎上ネットと冷静メディア」

食品異物混入事件以来、食品製造関連会社は「ネット書き込み監視体制」を敷いているらしい。もちろん大手なら外部の専門機関に依頼しているとのことだが、これもネットと言うメディアの伝達スピードの速さで批判書き込みが瞬時にして広がったからだ。中には便乗して「炎上」させたりする愉快犯も居るに違いないが、既存のマスメディアに報じられる前に、しかも昼夜を問わず伝達されるから、間違った情報であったとしても防ぎようはない。ダイレクトに情報伝達するネットに比べて、伝達システムの違うマスメディアだが、こう言う時こそが既存メディアが信頼性の高さを見せるべき時だと思う。「真実は一つ」。取材に時間は必要だし、最後まで真実追求を貫くことが既存メディアの社会的役割だと思うし、僕たちもネットでスピード伝達される「ニュース」の後の「結末」である「真実」を知りたいからだ。食品異物混入事件に限らず、きょうも、昼夜を問わずネット書き込みは行われており、また、あらゆる関係先の監視下にあるのだろうか。

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インターネット文化塾(1)「広告業界とメディア」

インターネットは今や幼児でも「YouTube」を見る時代。20年前には「マルチ・メディア」とか「ニュー・メディア」などと正体不明メディアとして広告業界でも特別なプロジェクト(別部門)を立ち上げていました。今思えば、一体何を模索し、研究していたのか疑問です。「インターネット」として新しいメディアの地位を築くのに時間はかかりませんでした。どちらかと言えば、広告業界も含めマスコミ各社も乗り遅れた感がありました。いや、今現在も乗り遅れたままと言ってもいいかも知れません。理由は新しいメディアとして確立されつつある「インターネット」に危機感を持ちながらも、理解できないままに懐疑心やライバル心があったからでしょう。長い歴史を誇るマスメディアとそれ以外にメディアを知らなかった広告業界。僕もそこに長年身を置いていた一人でした。インターネット情報に対して信憑性やチェック機能を疑問視するがため、マスメディアは融合を嫌ったことも乗り遅れた原因の一つでした。時代の変革は急展開し、いつも現状に対して冷酷です。それは仕方が無い事でもあります。素直に受け入れなければ前世紀の遺物と化してしまいます。今や僕たちに一番近いメディア「インターネット」はビジネスの中心に居ます。しかし、間違った活用法がまかり通っている世界でもあります。良くも悪しくもネットに携る人の良識に委ねるしかないのでしょうが、これまでメディアで「考査」を経て情報発信していた部分を、現在は個々人が「情報を精査」して受け取らなければならない時代になったようです。

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