「北海道スタンダード」除雪編

ここ3日間ほどは暴風雪警報。札幌は比較的大荒れにはならず雪の量もさほどでは無かったが、札幌市内も幹線の除雪が間に合わず、FR(フロント・エンジン、リヤ・ドライブ)の僕のクルマはモンテカルロ・ラリーのような走りで緊張の連続だった。道東(北見・根室・釧路)は雪の量も多く、強風で家屋に被害が出たり、高波で巡視船までが岸壁にぶつかり浸水、また高潮で街中にも海水が流れ込み、かなりの被害が出た。僕は中心部から離れた戸建てなので除雪でかいた汗を風呂で流してから出勤するのが冬の定番だ。除雪は管理人がやってくれるし幹線の交通渋滞もない中央区のマンションに住むKさんがうらやましい季節でもある。北海道の冬は運動不足に成りがちなので除雪はスポーツと思えば苦にならない。北陸の雪質を知っている僕にとって北海道の軽い雪はありがたいが自宅前の車道まで除雪すると結構な重労働である。市の除雪予算があり、その範囲内で夜間から早朝にかけ排土板(ブレード)を汎用ブレード(自在排土板)に取り替えた冬バージョンのバケット容量1.5㎥~2.0㎥クラスのホイール・ローダが除雪作業をする。最近の機械は低騒音タイプで、通過しても眠っていて気づかない時もある。僕がなぜ機械に詳しいかと言えば、過去に或る有名メーカーの東北・北海道版除雪機械カタログを作っていたからだ。除雪作業を街中で見つけては、とっさにカメラ撮影しリアルな現場写真を掲載していたが、最近ではメーカーで東京制作となっている。幹線道路の除雪はモーター・グレーダが主役でその後に、散らかした雪の処理にホイール・ローダが脇役として稼動する。冬の観光の目玉「さっぽろ雪まつり」が近づくと幹線除雪は本格的になり、大型ロータリー除雪車がダンプ・カーのコンボイを引き連れて活躍し、一晩で見事な道路に拡幅する。千歳空港ではこのような大型除雪車が7~80台もあり、冬の滑走路の安全管理のための除雪をする。以前、東京に会議で出張の際に3cm程の雪が降ったが、朝の通勤時の交通機関の乱れと人々のパニック状態に驚いた。札幌は10cm以上積もらなければ市の除雪も動かないからだ。雪に強い北海道も今回の超大型低気圧には道東の人々はパニック状態になったと思う。今朝の札幌はまた雪が5時から降り始めた。出勤前に除雪開始。道具は、排土板のようなショベルとジョンバーだ。今朝の雪の量なら、8馬力(8ps)ガソリン・エンジンのスノー・スロワー(投雪機)を動かすまでもないだろう。それにしても、造園会社と個人契約の排雪はまだ来ないので家の前は雪の山だ。

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北海道のテレビCM

●北海道のテレビコマーシャル

北海道の人口は558万人。都道府県順位8位は決して少なくはないですが、それを上回る広さのため、人口密度は全国最低。全国平均の343人/km2の1/5の66人です。このため、広域に一度に情報伝達できるテレビCMは、最も到達効率の良い手法です。また、1年間の半分を雪に閉ざされる気候のため、室内で過ごす時間が長く、テレビの視聴時間も長め。全国平均の3時間35分に対し、札幌市の例ですが4時間13分になっています。
視聴率についても、全国的にはテレビ離れが話題となるなかで、北海道では日本ハムファイターズの試合中継などが、他地域にはない健闘ぶりで、まだまだテレビCMの効果が高いことが見て取れます。
(資料)
北海道の地上波テレビ局

夕方ワイド番組の草分け「STVどさんこワイド」
1991に始まった、夕方情報ワイド番組の草分け。それまでは、昼からのワイドショーが終わる午後4時から、ニュースが始まる6時までの間は、視聴率が低下する時間帯で、そのためアニメやドラマの再放送主流でしたが、この番組がはじまってからは視聴率がとれる時間帯に。道内各局だけでなく、全国規模で夕方のワイドショー人気の草分けとなりました。


視聴率上位を独占。ファイターズ中継

2004年から北海道に移転した日本ハムファイターズは、北海道のスポーツイベントシーンを決定的に変えました。札幌ドームを中心に開催されるゲームの動員だけでなく、テレビ中継は、全試合の平均視聴率22%。道内の番組視聴率ランキングのほぼすべてをファイターズ中継で占めるほどで、ゴールデンタイムのキー局番組を差し替えてでも放映したいコンテンツとなっています。

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アイディア商品開発(冬靴がCM媒体に?)

僕が、平成十一年まで勤めていた広告代理店北海道支社で、部下に話して大笑いされた。そこで僕は「イケル!」と思ったお話。あれから15年。また冬がやってきた。冬の北海道は道路はどこも凍結路面となるため、滑りにくい靴底の冬靴を履くのがスタンダードだが、さっぽろ雪まつりなど、冬の観光・イベントに大勢の外国の方々や、本州・四国・九州・沖縄などからやってくる。彼ら彼女らにとって初めての体験はいきなり道路で転ぶことだ。コンクリートのように硬い氷雪路面での転倒は、打ち所によっては脳しんとうや骨折、捻挫、打撲、裂傷など大ケガのもと。そこで靴に一時的に装着する滑り止めスパイク付きゴム・バンドなどを買わなければならない。ツルツル路面では地元道産子(ドサンコ)でも転倒するが、楽しみにして来た冬の北海道旅行を悲しい思いにさせないためにも、また、冬の北海道観光のイメージ・アップのためにも、滑らない靴を無料または安価で提供できないだろうかと考えた。つまり靴代をCM料で還元されるシステムである。靴の表面にCM入りは抵抗があるので裏底をCM媒体にする。シンボル・マークや文字、イラストを靴底にハンコか版画の版木ように逆版で入れれば、歩くたびに、冬のイベント会場や道路に無数の雪上CMの刻印が実現する。なお、滑らないことが主目的なので、マーク・ロゴタイプによっては使用可能かどうか事前検討が必要であるが、デザイン処理で安全策を講じることもできる。この大・小サイズの靴を観光地に置いてお土産として持ち帰っていただければ、道外へのPRにもなるだろう。ゴムと言えば神戸が盛んだが、我が北海道は小樽にもゴム靴製造会社があり、最近ではお洒落な長靴も製造している。

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胆振燻製共和国構想

北海道南部、苫小牧市、室蘭市、伊達市、登別市など、15の市町村からなる胆振地方。農産物、海産物、畜産物など、豊かな食材の生産地であるこの地方を、燻製製品の生産や個人の燻製づくりがさかんな「胆振燻製共和国」としてアピールするのはどうだろう。理由は「燻り」というゴロあわせだが、日本で最初のスモークサーモン製造で知られる「王子サーモン」もここで誕生した。燻製の国を名乗るにはふさわしいのではないだろうか。

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全道から動員。北海道のイベント

北海道は、広大なエリアを持つ一方、人口は札幌圏に集中していますが、イベントに際しては、札幌で開催すれば全道から動員が期待できるという、大きな特色があります。徹底した車社会である北海道では、道東、道北、あるいは離島などの遠隔地からでも動員がある。劇団四季が北海道で始めて専用劇場で公演をしたとき、他の都府県では見られないこの傾向に驚いたそうです。とりわけ北海道日本ハムファイターズの試合やよさこいソーランの時期には、ファンや参加者が、道内各地から何台ものバスをしたてて札幌をめざします。

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