温泉に入れない温泉ホテル

友人二人が楽しみにしていた洞爺の温泉旅行。30日の昼近くに札幌から自家用車で出かけた。その夜、台風が北海道に上陸すると言う時だったが、行く先々の道路が乾いて不思議にも晴れたようだ。ホテルに着くや、早速食事と、好きなお酒を呑んで、さぁ温泉に入ろうかと思っている矢先に停電。どこかの架線が切れたのか界隈全てが真っ暗になったそうだ。楽しみにしていた花火も中止、温泉に来て温泉もクローズ、エレベーターも使えず、7階から1階フロントに行き来するだけで疲れ果てたと。トイレも使えず我慢して翌朝は早々にチェックアウトして自家用車で帰宅したと言う。フロントで4,000円の値引きをしてくれたそうだが、停電後のホテルの対応はアナウンスも、懐中電灯の提供も何にも無かったと言う。湯治で身体を休めるつもりが、帰るなり、疲れて寝込んでしまったらしい。観光を売りの北海道でこんな対応でいいのだろうか。さんざんな温泉?旅行だったそうだ。台風被害の停電はホテルの責任では無く、やむを得ないが、非常時のマニアルも訓練も全く無いホテルは、ホテル業失格だと思う。国内外の観光客には、とってもお薦めできない。台風の影響で各地に被害が出て居るが、こんな時はホテル側も、事前に宿泊を断る勇気が必要ではないだろうか。今回、友人たちは、たまたま事故も無く帰って来れたが、一つ間違えば、一般道路や高速道路さえも危険な状態になる事も考えられるからだ。

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広告の仕事ってどこまで?

広告業とは言え、何でも屋的になっている。先日も或る病院が開院した。最初から大・小看板などの製作・取り付けなどのお手伝いをしていたが、得意分野の新聞広告は人脈で他社に、案内リーフレットも時間を掛けて制作途中で他社へ。面倒な名刺や封筒のデザインから印刷やICカードの原稿とそのホルダーやゴム印など、おおよそ広告とは言えない作業に追われた。簡単な入院案内パンフレットも手掛けてはいるが、これも途中で他社になんて事にもなり兼ねない。泣く子と地頭には勝てないと言うが、人脈とクライアントには勝てない。面倒な作業ほど利益を生まないが、時間だけは必要以上に掛かる事が多い。

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インターネット文化塾(54) WORDPRESSへの道-7

ウェブサイトを作る手法は、よほど技術環境の整った組織でない限り、今日ではWORDPRESSを使うのが賢いやり方です。WORDPRESSを使うと、最先端のウィルスと最先端のセキュリティ技術とのせめぎあいのまっただ中に身をおくことになりますが、実際にユーザーがすることはバックアップをきちんととり、パージョンアップを欠かさないということだけです。WORDPRESSには単なるBLOGとして使う以上の、高度な機能が用意されています。その分操作が複雑ではありますが、運営本部だけでなく、ユーザーの中にも高い技術を持った人が多いので、ネットのアドバイスも期待できます。

逆に、ウェブサイト、特にブログサイトを作るのに最もマズいやりかたは、IT関連企業が提供する、無料のブログサービスを利用することです。個人ばかりでなく、事業者の中にも、ブログ部分だけをブログサービスにしている例を見かけますが、賢明なやり方ではありません。
実は、インターネットの初期から、簡単にホームページが作れるサービスなどが無数に生まれては消えていきました。初期にブックマークしたサイトを今訪れると、かなりの高い確率でエラー表示だったり、サービス企業者による、サービス終了のお知らせだったりします。お気に入りに入れたくらいですから、それなりの有意義な情報があったはずですが、もはや引越し先すら表示されていません。
実際私の知人も、現役ビジネスマン時代からコツコツと絵を描いては、ホームページ作成サービスを利用して発表し続け、リタイヤ後の生きがいにもなっていました。それが突然終了したのです。ユーザー登録の際の細かい注意書きには、業者の判断でいつでもサービスを終了できると書いてあったのでしょうが、そんなところまで読む人はいません。しかも困ったことに、企業のデータベースが一瞬にして消えてなくなるのですから、過去記事データの保全も追いつきませんでした。

こういうことをしたのは、国内でも有数の情報通信企業です。おそらく主催者の社名を見れば誰しも安心するでしょうが、このたぐいのサービスは、主催者の規模やネーミングに関係なく、突然中止されてきました。現行のブログサービスも、全く同様です。実はTWITTERやFACEBOOKも、同じ理由で、重要な情報提供や記録の場にはふさわしくありません。
これらと大きな違いは、WORDPRESSは、ユーザー自身が調達したサーバーの上にあるシステムだということです。仮にWORDPRESS本部が閉鎖され、それ以上のバージョンアップやサポートがなくなっても、今までのデータはすべて自分のデータベースに残っています。さらにユーザーの中に技術レベルの高い人が多いため、過去記事の保全や、新しい環境への移行のためのツールが開発されることは間違いありません。なぜなら、WORDPRESS自身が、過去の一世代前の同様のツールから、ユーザーのアカウントや過去記事情報を受け継ぎながら発展してきたものだからです。

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インターネット文化塾(53) WORDPRESSへの道-6

WORDPRESSなどに頼らずサイトを作る方法もあります。HTMLという書式で、文字と画像を貼り付けながら、1ページずつ作るやりかたで、インターネット初期のサイトはすべてこの方法で作られていました。手間はかかりますが原理はシンプルなので、ウィルスなどの心配もありません。エディタさえあれば、特別なソフトなしでサイトを作れます。このようなサイト制作スタイルは、WORDPRESS等が登場した後も、長らくサイト制作の、もうひとつの主流派でした。

ところが、OSやブラウザが進歩するにつれて、制作したサイトが新旧のバージョンで見え方が違ってしまう問題が発生しました。同じサイズを指定しても、ブラウザによって文書や画像の枠が1ドットほど増減ができ、このため厳密なレイアウトをすると、全体が崩れてしまいました。
そこで、このような問題を解決するため、サイトをすべて表示する前に自動的に来場者のOSやブラウザのバージョンを読み取り、補正する小さなプログラムを組み込むようになりました。そんなふうにサイト表示に関する問題を解決するために、様々なプログラムを組みまなければならなくなり、せっかくシンプルで安全な手法が、あちこちにウィルスのつけこむ隙を作ってしまったのです。

決定的だったのは、スマホなどの普及です。スマホは画面が小さいので、PCを基準に作ったサイトをそのまま縮小表示すれば、文字が読めなくなります。もちろん拡大すれば良いのですが、相手がモバイルの場合、プログラムを使って、同じ原稿でモバイル専用のレイアウトを表示したほうが親切です。そして困ったことに、Googleが、そういう配慮のある「モバイル・フレンドリー」なサイトを優先すると宣言したのです。HTMLによる手作り派は、モバイルでも表示できる小さな画像と文章を、単純な縦積みにしたレイアウトに甘んじるか、全ページにさまざまなプログラムを組み入れなくてはならなくなりました。しかもそれまで一度作ったサイトは放っておいてもトラブルが起きなかったものを、組み込んだプログラムのセキュリティのため、バージョンアップに絶えず注意しなくてはならなくなりました。

WORDPRESSは、それらのプログラムが本体に最初から組み込まれていて、しかも頻繁にバージョンアップしてくれます。しかもサイト制作に使用した文章や画像は、データベースに整理されて保管されるので、再利用しやすくできています。これまでもWORDPRESSに似たサイト制作ツールはいろいろ登場し、中には廃れていったものもありますが、そこで作ったサイトはデータベースを使っていたため、WORDPRESSなどにそのまま引き継がれて生き延びてきました。ですから今後WORDPRESSが廃れて、何か別のものが主流になったとしても、そのまま新しい環境に移し替えてくれるツールが登場することは間違いありません。

WORDPRESSは無料のツールですが、世界中の無数のユーザーが絶えず問題をチェックし、即座に対応する体制ができています。高い技術を持った多数のエンジニアが24時間三交代でチェックと運営に当たるようなサイトでないかぎり、WORDPRESSを使ったサイトのほうが安全で効果的だといえます。

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インターネット文化塾(52) WORDPRESSへの道-5

WORDPRESSにも問題はあります。最大の問題は、基本的に英語圏のツールなことです。当初はユーザーが日本語用のモジュールを組み込まなければ、日本語が使えませんでした。現在はさすがにデフォルトで日本語が使えますが、文法に対する考え方の違いや、アルファベットのためのレイアウトであることなど、戸惑うことも少なくありません。段落ごとの頭落としができないことなどが、その代表です。

特にデザインの基本となるフォントは、小さくても見やすいアルファベットを想定してサイズが指定してあることが多く、日本語の場合に小さくて見づらくなりがちです。テーマの中には、メイン画像や背景の色などを簡単に変更できるものが多いですが、フォントのサイズを自由にできるものはあまり多くありません。例えばフォントのサイズを大きくすると、文章の入る枠も大きくなり、他の写真などの枠が圧迫されておかしな場所にはみ出し、全体のレイアウトが崩れる場合があるためです。複雑で厳密なレイアウトのテーマほど、フォントのサイズを勝手に変えられないようにしてあるようです。
テーマは無数にあるので、そこから選べば良いのですが、残念ながら日本人が作った公認テーマは数えるほどしかなく、それも英語圏を意識したものになってます。

ウィルス等が多いことも問題です。人気のシステムなので、それだけ悪意のある者が目をつけるということですが、バージョンアップによる対策はしっかりしており、むしろ、ユーザーがきちんとバージョンアップしないことのほうが問題かもしれません。バージョンアップはリスクも大きいので、実施前には必ず全データのバックアップをとらなくてはいけませんし、本体のバージョンアップによって、インストールしてあるプラグインなどが誤動作を起こすこともあります。だからと言って面倒がってバージョンアップしないでいると、ウィルスの被害を受けます。

(続く)

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