アメリカコーヒーチェーン、第三の波

アメリカのコーヒーチェーン業界には、今サードウェーブ(第三の波)が訪れているとか。この説明をする前に、まず第一の波とは、大量に落としたコーヒーをポットで温めて提供していた、昔ながらのコーヒーショップ。第二の波とは、スターバックスなど、エスプレッソマシンで落としたコーヒーを提供する店の登場。これで格段に味が良くなりました。そして今は、一杯一杯ドリップで落とす店の登場して評判になり、第三の波と呼ばれています。

第一の波の時代のコーヒーは、決して美味しいものではありませんでしたが、これをマーケ手法でなんとかしたのが、ダンキンドーナツ。ドーナツをコーヒーに浸けて食べることを提案し、油が浮いてなんとなくコーヒー自体もコクが増したように思わせました。

ちなみに24時間営業を始めたのもダンキンドーナツですが、当然強盗のターゲットにされてしまいます。そこで、警官がパトカーで来店した場合、無料でドーナツとコーヒーを提供することにしました。アメリカ映画でおなじみのシーンです。最初は悪徳警官のセコいタカリのシーンだと思ってましたが、強盗の問題をスマートに解決するマーケ手法だったわけです。

味の問題まで、マーケティングで解決してしまうところがいかにもアメリカですが、考えてみると日本の喫茶店は、大昔からドリップ式のサードウェーブだったわけです。アイデアには感心しますが、客としては日本でよかったと思いますね。

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アメリカコーヒーチェーン、第三の波 への1件のフィードバック

  1. Old Boy のコメント:

    コーヒーにも第三の波でしたか。現代ではほぼ現実となったコンピュータ社会、アルビン・トフラー博士の「第三の波」を思い出しました。それにしても昔はコーヒーの落とし方にも色々工夫があって、それを目当てに喫茶店に通ったものでした。札幌にも氷で落とす店もあって常連が通っていました。デートも喫茶店が定番で僕の場合、狸小路にあった「クラシック喫茶」なんかにも行きました。静かな店内にLP盤の曲といコーヒーの香りが流れていい感じでしたね。大阪の梅田では穴倉みたいなところでアメリアッチを聞きながらメキシカンコーヒーと一緒にクルミが丸々出てきます。掌で割れるようになるまで相当通いました。タヒチコーヒーの店もありましたね。日に焼けた肌のタヒチ人の綺麗な奥様が居ました。自分ではネルで落としたりして飲んでいましたがいつしかコーヒーが飲めなくなりました。営業先でその都度出されるコーヒーを飲み過ぎた挙句の果てです。あの当時のように、また美味しく感じて飲みたいものです。

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