インターネット文化塾(4)「広告コピー」

広告でコピーとは、キャッチフレーズやいわゆる宣伝文句のことです。消費者の印象に残り、内容が理解しやすいなど、かつてのコピーライターに求められたものは、いわゆる「良い文章」とほぼ同じでした。
ところがインターネットが普及すると、コピーの役割は大きく変わりました。企業のウェブサイトでは、書かれている一言一句がアクセス数やリピート数、販売の成果に直接影響するようになりました。商品名やキャッチフレーズだけでなく、消費者が検索してくれる可能性の高いキーワードを見出しや本文、リンク語に駆使して、企業の言いたいことを組み立てなければならなくなりました。
さらに直接ウェブサイトやネット広告と関係しない、新聞やテレビ、DM、フライヤー、看板などでも、興味を持った消費者が、そこに書かれた単語を頼りにインターネットで検索する可能性が高くなっています。つまりすべての広告コピーに、ウェブサイトと同様の配慮が必要になったわけです。
この意味では、CMの最後に、自社独自の造語などで検索させるのはあまり良い手だとは思えません。独自の単語は一時的に検索上位になりやすく、キーワードを買いやすいですが、ウェブサイトという戦略的な時間軸で考えなければならない場所にはふさわしくないからです。
経済成長期と違い、消費者の人口も可処分所得も減り、さらには、異業種・異ジャンル商品までもがライバルとなる現代は、ゼロどころかマイナスサム社会かもしれません。その中で、きっちりシェアを確保・拡大したいと思うなら、一度お近くのコピー・ライターに声をかけてみてはいかがですか

カテゴリー: インターネット タグ: パーマリンク

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